最近、僕のTLに
「〇〇から離れる」
「△△のこと好きじゃなくなった」
といった呟きが多くて。
好きなカードが好きじゃなくなる瞬間、ありますよね。
僕もそうです。
僕もね、何度ブルーアイズのこと、好きじゃなくなったか。
あまりにどうしようもなくて、彼女から離れた時期もあります。
意外でしたか?
みんな僕のこと「ブルーアイズ大好き人間」って思ってることでしょう。
僕のこと、「ずっとブルーアイズと一緒にいるひと」って思っているでしょうね。
でもね。
僕自身、ブルーアイズがめっちゃ大好きかって聞かれたら、「正直よくわかんないんですよ」って返すんですよ。
じつは、僕のブルーアイズ大好き度合って、その程度なんですよね。
じゃァ、どうして今もブルーアイズと一緒に戦っているのでしょうか。
理由はひとつ。
「情」です。
「情」なんですよ。
もう僕に、ブルーアイズへの愛なんて、カケラもないんですよ。
ブルーアイズに「好き」なんて、もう思わないんですよ。
意外でしたか?
それでも使い続けてる。
それでも隣で歩いてる。
なぜそんなことができるのか。
「情」です。
🔶 🔶 🔶
貴方は、生涯で恋人がいたことはありますか?
僕には、ありました。
いずれも「好き」と、僕から告白しました。
そして、お別れしました。
僕はその人たちのこと、愛していたし、好きでした。
けれど、お相手はそうじゃなかった。
「好きじゃなくなった」
「好きがわからなくなった」
「もうドキドキしなくなった」
そう告げられました。
貴方へ。
これを読んでくださっている、
貴方へ。
ヒトは、こうもあっさり、「好き」を忘れることができる生物です。
そう。
貴方も例外ではなく。
そして、僕も。
僕も。
「好き」を、
「愛」を、
忘れる生物です。
ヒトは、「好き」を、「愛」を、カンタンに忘れて何処かに行ってしまいます。
そして、それを修復して、引き戻すのは、とても難しい。
僕は、今もずっと恋焦がれているのかもしれない。
あの人に。あの人に。あの人に。
けれど、もう、届かない。
わかっている。
届かない。
届かない。
好きを、
愛を、
忘れたヒトとヒトは、
もうモトには戻れない。
🔶 🔶 🔶
けどね。
けどね。
よく考えてほしいのです。
よく見てほしい。
僕たちが今、好きなのは。
愛しているのは。
愛そうとしているのは。
ヒトじゃない。
カードなのです。
たった1枚の。
紙切れなのですよ。
彼らはものを申しません。
彼らは僕たちに、
感情をぶつけることはしません。
だって。
生きていないもの。
目もなければ口もなく、
耳もなければ腕もない。
ちいさなちいさな紙切れです。
だから。
彼らを置いていくのは。
僕たちのほうなのです。
相手はヒトではないから。
置いていかれることはありません。
相手はヒトではないから。
置いていくのも連れていくのも、
僕らなのです。
だから。
だからこそ。
一度、いいえ。
何度でも。
お別れすればいいのです。
お別れして。
離れて。
そして恋しくなったら。
また、
また、
何度でも、
戻ってきたらいい。
それでいい。
それでいいのですよ。
🔶 🔶 🔶
僕に「愛」はありません。
それでもブルーアイズといまも繋がっているのは、
愛なんかじゃァない。
「情」なんです。
愛なんてものは、
数ヶ月もすれば消失します。
自然と。
けれど。
そのさきに。
「情」がある。
だから。
夫婦はずっと連れ添っていられる。
だから。
それが、
「愛情」に成るのです。
きっと。
僕がブルーアイズに抱いているのは、
「好きだよ」
「愛しているよ」
なんて、生温いものではありません。
そんなもの、
とうの昔に越えました。
そして、
愛の先にある「情」に至りました。
今、
僕がブルーアイズに抱いている感情は、
愛情。
これだけ。
🔶 🔶 🔶
好きだから、ずっと一緒にいなきゃいけないなんてことは、ない。
そんなの、お互いツライだけ。
好きだからこそ。
好きじゃなくなる。
当たり前。
オレたちは。
生きているから。
「〇〇から離れる」
「△△のこと好きじゃなくなった」
それでいいのです。
オレたちは生きている。
だから、
感情が移ろうなんて、当たり前。
時代が変わったら、
気持ちも変わる。
当たり前。
だから。
みんな。
もっと素直になってください。
良いのですよ。
離れても。
好きじゃなくなっても。
嫌いになってしまっても。
そうしてお別れしても。
別にいいのです。
そして、また歩き出したらいいのです。
前をむいて。
そしたらその先で。
なにか。
なにか。
見つかるかもしれないから。
🔶 🔶 🔶
オレたちは、この道を往く。
この先、なにがあっても。
オレの命の火が消えるその瞬間まで。
そして。
この道を歩くのは、
オレと、ブルーアイズだけでいい。
だから。
みんな、もっと気楽に。
カードと、
遊戯王と、
向き合ってください。
そして疲れたら。
歩き疲れたら。
僕と決闘しましょう?
思い出させてみせるから。
貴方が歩いた、
その軌跡を。