青眼と僕と冒険と

僕とブルーアイズが歩いた軌跡のお裾分け

作品としての【唯青、】

 

 

 

はじめに

 

皆様こんにちは。
yoshitakashiと申します。
青眼の白龍を愛し、青眼の白龍に狂うことで生きていることを実感するタイプのクレイジーな決闘者、それが僕です。そんな僕が心血を注いだ最高傑作、それがこの作品唯青、です。
いかなる時代においても最前線で闘い続けることをコンセプトに組み上げられたこの作品は60枚のメインデッキと15枚のEXデッキで構築されていることが最大の特徴です。合計75枚のカードで構築されたこのデッキを覗くと、幾つかのテーマ(キーカード)にわけることが可能です。以下に記します。

 

  • ブルーアイズ
  • 烙印
  • 赫の聖女カルテシア
  • 深淵の獣
  • 黒魔女ディアベルスター
  • 天球の聖刻印
  • 閉ザサレシ世界ノ冥神

 

以上となります。
一見すると、ただロマンを詰め込んだぐちゃぐちゃ60枚デッキのように思われるかもしれませんが、各カードの搭載枚数はきちんと僕の理論に基づいて整理整頓が成されており、じつは皆様が思われるよりもはるかに事故率が少ないものとなっております。

本作品の運用には細心の注意を払う必要がありますが、上記に記載したテーマにはそれぞれ得意とする分野と苦手な領域がそれぞれ存在します。それぞれのテーマが得意分野を活かしつつ、互いが苦手な領域を補うことで、本作品は最大限の力を発揮します。

 

さて、このデッキを構築するにあたり、僕は「本作品をひとつの組織として認識し構築する」ことを意識しました。完成度の高いデッキを創作するためには、やはり完成度の高い組織を参考にする必要があると考えたため唯青、は『銀河英雄伝説』に登場するキャラクター『ラインハルト・フォン・ローエングラム』を中心とした銀河帝国軍ローエングラム陣営を参考にしました。

ラインハルトは自身の野心、そして友との誓いを果たすために生涯をかけて闘い抜いた人物ですが、多方面から優秀な人材を集め登用し自らの麾下に加えることで困難を打ち破り覇道を走り抜いた事実があります。本作品は各テーマそれぞれが銀河英雄伝説に登場するキャラクターをモチーフにしつつ、その特徴を活かす構築となっております。

 

『銀河英雄伝説』とは

田中芳樹によるSF小説です。また、これを原作とするアニメ、漫画やゲームなどの関連作品が数多く存在しています。

遥か未来、人類はついに地球から宇宙へと生活圏を延長させ、然し乍ら思想の違いからやはり争い続けている時代を背景に、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーのふたりの英雄を中心として物語は進行します。

 

🔶 注意事項 🔶

 

本記事は銀河英雄伝説のネタバレを含みます。

苦手な方はここから先はご遠慮ください。

 

🔶 🔶 🔶

 

さて、ここからは各テーマの役割、そして『銀河英雄伝説』に登場するキャラクターにフォーカスしつつ解説していきます。

 

それでは参りましょう。

 

宇宙に輝く、青のセカイへ!

 

 

ブルーアイズ

 

 

唯青、の核となるテーマです。圧倒的攻撃力と圧倒的耐性を用いて相手を正面から打ち破る、力強い戦術を主とします。また、深淵の青眼龍による恒久的な補給を実現させることで、粘り強く闘うことも可能です。
力強さと補給による粘り強さが特徴となるブルーアイズですが、明確な1枚初動がないため扱いづらく、素早い動きが苦手です。ゆえに最初手から前線に出てくることは滅多にありませんが、場合によっては自らが最前線に立ち相手の戦線を崩す、あるいは自らが囮となって相手を引きつける戦術も執ります。
遊戯王において「攻撃力の高さ」は勝敗に直結しうる要因となります。4000を超える攻撃力で正面突破、正々堂々と勝利を奪うことが本作品最大のコンセプトです。

 

戦場において自らが最前線に立ち、正々堂々と正面から勝利を奪うことを信条としているラインハルトは、個人的にブルーアイズとよく似ていると感じています。ラインハルトは銀河帝国軍を手中に収めた以降、戦において圧倒的攻撃力と圧倒的物量の準備を怠ることはありませんでした。高い攻撃力を保有しているからこそ正面決戦を申し込むことができ、圧倒的物量を保有しているがゆえに慌ただしく短期決戦を仕掛ける必要もなかったのです。戦略面においては非情な策を以て敵を追い詰めたラインハルトですが、その功もあって、戦場においては自らの胸をさらしながら正々堂々と戦う武人でした。

「私は宇宙を盗みたいのではない。奪いたいのだ」

 

烙印

 

 

 

少ない手数で多大な戦果をあげることを目的として本作品に組み込まれました。ブルーアイズが苦手とする「素早い動き」を烙印テーマが担います。

 

最初手から戦線を整えるため、決闘中は序盤から終盤まで頻繁に登場しブルーアイズを支えます。少ない手数で戦果をあげる神速の運用を以て盤面をコントロールしますが、唯一の弱点としては「基本的にはテーマ内最高攻撃力は3000で留まる」ことが挙げられます。ゆえにブルーアイズがその弱点を補うことで、ブルーアイズと烙印の共存を可能としました。

 

彼もまた、神速の艦隊運用を得意とする武人です。宇宙一『手際がいい』オトコといっても過言ではないでしょう。皇帝となる以前からラインハルトはミッターマイヤーを終始重宝しました。そしてミッターマイヤーもラインハルトの期待に応え続けました。

 

赫の聖女カルテシア

 


限定的とはいえ誘発即時の融合を発動できるカルテシアは唯青、の機動力を底上げする働きを担います。烙印テーマを補佐することもあれば、ブルーアイズ・タイラントの融合召喚を補佐することもあります。また、自らがグランギニョルとなることでブルーアイズや烙印の架け橋となる動きも可能です。カルテシアを予め場に出しておくことで、相手からの妨害を受けても誘発即時融合効果を以てそれを躱すことも可能です。攻守どちらのシチュエーションでもその能力を存分に発揮できるバランサーで、ブルーアイズと烙印を結びつける、非常に重要な聖女です。

 

ラインハルトやミッターマイヤーのように、なにかに突出した分野はないものの、柔軟な艦隊運用で数多の勝利を収めた武人です。攻守ともに隙のない艦隊運用を以てラインハルトの祈願成就に貢献しました。戦だけでなく政治もできる、多方面に優れた軍人です。

 

深淵の獣

 

 

深淵の獣は主にボードアドバンテージとハンドアドバンテージの確保を担当します。深淵の獣ルベリオンを素早く特殊召喚し復烙印を用意する運用が主となります。深淵の獣は条件を満たせば召喚権を使用することなく場に出すことができるモンスターです。これにより手札次第では天球の聖刻印をリンク召喚することも可能です。深淵の獣サロニールは烙印にもアクセスできるカードなので、烙印融合をサーチする運用も可能です。

アドバンテージの確保を担当しますが、備わっている効果のお陰で奇襲性が高く、制圧能力も高いです。ゆえに烙印、カルテシアとともに戦線の維持に務め、ブルーアイズの召喚をより現実的なものとします。

 

ローエングラム陣営において唯一、謀略に長けた人物です。ラインハルトの祈願成就のためならば非人道的な行いも平然とやってのける様は、敵だけでなく味方からも恐れられています。然し乍らその行動に一切の間違いはなく、ラインハルトの祈願成就に貢献しました。彼の非の打ち所がない助言をラインハルトは幾度となく聞き入れていますが、彼の全てを肯定しているわけではなく、あくまで自身の祈願成就の参考に、と一線を引いている節があります。そのラインハルトの姿を再現するべく、本作品に烙印の獣を搭載しておりません。

 

黒魔女ディアベルスター

 

 

ディアベルスターは召喚、特殊召喚成功時に罪宝カードをセットすることができる絶世の美女です。罪宝カードには妨害を行うカードから除去性能を有しているカードなどが存在し、その種類は豊富です。数ある罪宝カードから厳選して本作品に組み込みました。ディアベルスターもまた、烙印テーマと同じく「少ない手数で一定の成果をあげる」ことを目的に搭載しました。ディアベルスターはその特性上、自分の場か手札のカードを墓地に送ることで自らを特殊召喚することが可能ですが、本作品においては墓地に送る行為そのものに意味があります。烙印関連カードを墓地に送って展開に繋げる運用、あるいは青眼の白龍を墓地に送ることで深淵の青眼龍の効果発動に必要な条件を満たすといった運用が可能です。時には苛烈に妨害し、時には凛として妨害を突破する、ディアベルスターは本作品においてブルーアイズを陰から支える実力者です。

 

聡明かつ快活な女性で、縁あってラインハルトの首席秘書官を務めます。後に皇帝となったラインハルトと結ばれ皇妃となります。頭脳明晰、且つとてつもない慧眼の持ち主で、盟友キルヒアイスを喪ったラインハルトにとっての良き相談相手、話し相手となり、彼を終始支え続けました。

 

天球の聖刻印

 

融合を主体とする本作品ですが、それが叶わない手札の場合は天球の聖刻印をリンク召喚します。

相手ターンに妨害を行い、且つ自陣の戦線を整えることで、決闘の流れを引き寄せます。デッキから特殊召喚が可能なドラゴン族を数多く搭載しているため、状況に応じて柔軟に立ち回ることができます。
じつは本作品において天球の聖刻印は1枚で2妨害を構える、あるいは1妨害を貫通する動きが可能です。天球の聖刻印はブルーアイズの背後を護る、鉄壁の存在です。

 

若くして提督となったにも関わらず謙虚で心優しい軍人です。然し乍ら、戦場における艦隊運用では、その性格と外見からは想像できないほどの才覚を発揮します。銀河分け目の戦い『バーミリオン星域会戦』では窮地に陥るラインハルトの救援に駆けつけ、三度の座乗艦撃沈に見舞われるもその度に立ち上がり奮戦しました。その活躍から『鉄壁のミュラー』と称されるようになります。
以後、ラインハルトの背後を主に守護し、味方だけでなく敵からも尊敬の念を集めるに至ります。

 

閉ザサレシ世界ノ冥神

 

その特殊なリンク召喚方法で以て僕らの窮地を幾度も救った勝利の女神、それが彼女です。ブルーアイズや烙印といったカードを用いても突破が叶わない相手に対し、非常に有効な矛となります。彼女は僕らの窮地を救うとともに、僕らが勝利を手にする機会を与えてくれる、最後に輝く究極の一手です。

 

ローエングラム陣営のなかで最も軍人らしい軍人です。常識外れの猛々しさと破壊力を誇り、数多くの敵を打ち破りラインハルトの祈願成就に貢献しました。その攻撃力の高さから、ラインハルトより予備兵力の任を託されることも多く、彼の最後の一手を担当しました。

 

いかがでしたか?

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。本当にお疲れ様でした。
本記事では作品としての唯青、を語らせていただいたため、抽象的な表現が多くなってしまいました…なんとなくの雰囲気から、本作品の世界観、そして動かし方や勝ち方などを読み取っていただけますと幸いです。

別の記事にてデッキとしての唯青、をきちんと語らせていただきます。そちらの記事には当デッキの動かし方や勝ち方の詳細、果ては僕の構築理論や戦術理論、弱点などを3つの記事にわけて沢山綴ります。それらは僕の根幹を晒す行為となるため有料記事とさせていただきます。ご了承ください。文字数がエグいので3つの編に分けさせていただきますが、その分しっかり詳しく綴ります。

 

頂戴したお金はボルダリングをはじめとした僕の肉体改造費に充てさせていただきます。良質なドローは良質な肉体から。

 

🔶 🔶 🔶

 

さて、それでは最後に、本作品のタイトル唯青、の由来を綴り、お終いとさせていただきます。

皆様、是非もう暫しお付き合いください。

 

唯一の青、

「僕はこの社会において、ただの歯車にすぎず、代替品である」

 

僕は僕が誰かの替わりでしかないことを、社会人になって痛感しました。べつに悲観しているわけではありません。代替品だからこそ、休日が存在するのですから。社会において唯一の存在となってしまえば、僕は社会に、狭く定義するなら組織に毎日縛られることになってしまいます。それはとても辛いことです。

組織、社会においては代替品で在ることを是としている僕ですが、それ以外、とくに人間関係については全く反対の思想を有しています。

 

「替わりの利く存在は嫌だ」

 

友だち、彼氏彼女、親兄弟、僕は貴方にとって、唯一で在りたいと考えています。僕は貴方にとって「多数在るうちのひとつ」で収まりたくないのです。

僕は愛に生きる人間です。そんな僕が深愛の名を冠するディープアイズと出逢い、ともに生き、いつしか僕にとってブルーアイズは替えの利く存在ではなくなったのです。

きっと、僕のブルーアイズにとっても、僕は唯一無二の存在でしょう。

互いが唯一だからこそ、

僕たちは貴方にとっての唯一で在りたい。

唯一の青に。

 

🔶 🔶 🔶

 

本作品は未完です。時代を走り続けるブルーアイズは、時代の変化とともにその姿を変化させます。

 

「未だ終わりではない」

 

ゆえに唯青の最後に読点をつけました。未完である証を、これからも一緒に走り続ける覚悟を、目に見えるカタチにしたかったのです。