青眼と僕と冒険と

僕とブルーアイズが歩いた軌跡のお裾分け

ある日の決闘 ~vsガンドラロード~

 

皆様こんにちは。

yoshitakashiです。

 

はじめましての方へ、はじめまして。

当ブログは普段「ブルーアイズの視点から1枚のカードをみつめる」ことをコンセプトとしているブログです。ですが今回も少しばかり趣向を変えまして、ある日の決闘を追想するとともに、その決闘の最中に感じたことを綴ろうかと思います。

 

いつも仲良くしてくださる方々へ、本日もお会いできて光栄です。ようこそおいでくださいました。

 

いよいよGWがやってきますね。皆様、予定はもう決まっていますか?

僕はなんとノープランでございます。職業柄カレンダー通りのシフトではないので、まさに予定は未定状態です。連休を勝ち取られた方々は、どうか日頃の疲れを癒していただきたく存じます。GWも勤務される方々へ、僕と一緒に頑張りましょう。

 

さて、そろそろ参りましょう。

 

僕の青眼の白龍と、ガンドラに狂う決闘者ことボブ大阪YPさんのガンドラロードとの闘いの記憶へ。

 

唯青、

~時代を走るブルーアイズ~

vs

ガンドラロード

~これがオレの一本鎗だ~

 

ボブ大阪YPさんは僕が定期的に開催しているラグナロックオフ会の参謀としてお手伝いしてくださっています。ガンドラに熱いオトコです。

 

https://twitter.com/goyubus

 

 

 

ガンドラ-ギガ・レイズの

効果を最大限発揮することをコンセプトに構築されたそのデッキの本質は、墓地を充実させることにあります。そのため、ライトロードやティアラメンツといったカードを多数搭載しており、結果、多彩な動きとハイパワーガンドラの成立を両立させることに成功した、芸術作品と遜色ない美しいデッキです。今回の決闘はガンドラロード陣営の先攻から決闘は開始しました。僕の最高傑作唯青、が60枚デッキであったために隣の芝刈りを発動できなかったガンドラロード陣営ですが、メインギミックであるライトロードの効果を適切に使用、ティアラメンツ・シェイレーンを墓地に送ることに成功しました。

 

然し乍ら僕がこの時点ですでに深淵の獣サロニールを手札に引き込んでいたためにシェイレーンの融合効果は阻止されます。

 

融合に失敗したガンドラロード陣営ですが、動揺することなく作戦行動を続行します。

 

「無理やりにでも動き続けるぞ!」

 

サロニールの奇襲を受けてもなお揺るがない攻勢。いち早くガンドラ-ギガ・レイズをサーチし特殊召喚、その後百檎龍-リンゴブルムを場に送り出しシンクロ召喚、光と闇、それぞれの能力を獲得したカオス・アンヘル-混沌の双翼が姿を現します。同時にその効果がさく裂、僕のサロニールは除外されてしまいます。

 

「戦闘破壊耐性と効果への耐性を自身を含むシンクロモンスターに付与…か。それにサロニールは飛ばされ効果が使えない」

 

僕は自身の平静を取り戻すために現状を呟きつつ、手札を確認します。決闘開始時点で自分の後攻1ターンにてサロニールを融合素材にしつつ烙印融合を疑似的にサーチする策を企てていたのですが、その策はたった今瓦解しました。これは困った。手札の質は良とは言い難く、ゆえにサロニールを墓地に送る行為が必要不可欠であったのに…

 

さらにガンドラロード陣営は僕のターンにもシンクロ召喚する準備を整えて、ターンの終了を宣言するのでした。

 

飛翔せよ!

「スターダスト・ドラゴン!」

 

迎えた僕のターンにシンクロ召喚を成功させたガンドラロード陣営の場には、自身を含むシンクロモンスターに戦闘破壊耐性と効果耐性を付与する完全体アンヘルに、無効あるいは破壊効果を有する深淵の神獣ディス・パテルの姿がありました。構えられている妨害数はたったひとつ、だのに両雄の完全耐性を前に、現状の手札では解決策を見出すことは不可能でした。

 

であるならば。

 

一度防衛に徹して戦線を維持、リソースの確保をいち早く行うべきか。

 

赫の聖女カルテシアを囮に作戦行動開始、ガンドラロード陣営をかく乱しつつ無事に烙印融合をサーチすることに成功します。烙印融合を使用しモンスターを複数体並べて防衛戦線を構築、エンドフェイズ時には深淵の青眼龍を成立させつつ烙印断罪をセットすることに成功しました。

 

決闘開始のターンに

手札を全て使い切っていたガンドラロード陣営のドローカードは隣の芝刈りでした。デッキ枚数が僕より少なかった所為で発動ができず、また、烙印断罪の存在によりディス・パテルも満足に動くことができず、このターンはアンヘルとディス・パテルによる攻撃のみでガンドラロード陣営はターンを終了しました。

 

先のターン、僕にデッキの枚数を数えるよう要求されたことから、ドローカードが隣の芝刈りであることを看破した僕は次の目標を「相手よりも先に自分の態勢を立て直すこと」に定め行動を開始します。然し乍らディス・パテルの効果無効が僕の急所に突き刺さります。深淵の青眼龍を成立させたとはいえ現状を打開するにはあと二手ほど足りないこの状況、無暗に手札を消費しない方法で防衛戦線を維持することに終始します。アンヘルとディス・パテルを戦闘突破できず、そしてディス・パテルの妨害を躱す余力もない…だけれど解決策がないわけでもない…彼女を召喚することさえできれば…けれどその為には、

 

烙印融合や融合派兵を使わずにモンスターを4体以上並べる必要がある。

 

だけれどそれは現実的ではない。

 

彼女を召喚する、より現実的な策は、

 

「相手がこのまま動けないことに賭け、これから数ターンかけて手札を補充する。LPが0にならない程度の盤面を構築しつつ手札を温存、充分な手札が揃ったら烙印融合を回収して大量展開、自陣の2体を屠られたとしてもなお余力を残せるよう展開する」

 

最小限の守衛に

徹する僕の戦線を崩壊させたいガンドラロード陣営ですが、ドローカードがやや力不足の様子でした。ドローし、バトルし、エンドする、まるで海馬瀬戸を彷彿とさせる闘いに内心惚れ惚れしつつも「命拾いした」と安堵し、僕はカードをドローしました。やや現状にそぐわないカードではありましたが最小の戦線を構築すべく行動を開始します。最中、やはりディスパテルの無効効果がさく裂し、満足に動けないままターンを終了します。お互い満足に動けないため、一進一退の攻防が続きます。

 

この流れる時間の、なんと心地よいことか。

 

この決闘がずっと続けばいい。

 

この気持ちを自覚した刹那、

 

この状況に終止符を打つ転機が訪れます。

 

僕の

除外カードが0枚となったのです。

 

この事象が、現状を打開する呼び水となりました。

 

ディスパテルの無効効果は僕の除外ゾーンにカードが存在する時にのみ効果を発動できます。僕の除外ゾーンにカードが存在しない今、ディスパテルは僕の計画を狂わせる策士から、僕の仲間を屠る殺戮者に姿を変えたのです。「破壊にはまだ耐えられる」確信と同時に迎えた僕のターン、ドローしたカードは深淵の獣ルベリオンでした。

 

深淵の獣ルベリオンの効果を使用し、デッキからサロニールを手札に加えます。

 

ガンドラロード陣営の墓地に妖精伝姫-シラユキが眠っていることを確認し、サロニールの効果を使用します。その効果に対し即座にシラユキの復活を宣言、サロニールの召喚を不発にしたガンドラロード陣営はシラユキを守備表示で復活させました。

 

このささやかな守備表示が、決闘の勝敗を決する重要な要因となります。

 

サロニールの召喚こそ不発となったものの、シラユキの守備力は1000であったために、僕はスプリガンズ・キットに攻撃を命じシラユキを戦闘破壊、再び墓地に送ることに成功します。

 

続くガンドラロード陣営のターン、ドローカードが現状と噛み合わない奇跡を僕は僕の魂全てで味わいつつ再びサロニールの召喚を宣言、除外対象をガンドラロード陣営のシラユキに指定します。先のターンにおいてはシラユキを復活させる余力があったガンドラロード陣営ですが、今現在その余力は無く、シラユキを除外しつつサロニールの召喚に成功します。結果、僕は自身の墓地のカードを除外することなく戦線を維持することに成功しました。サロニールは戦闘突破されましたが、刹那、烙印断罪を墓地に送ることに成功しました。

 

ついに

全ての条件が整った僕は烙印融合を無事に回収し発動、アンヘルらには及ばないものの高いステータスを保有する真炎竜アルビオンをはじめとした屈強なモンスターを並べることに成功します。この過程で太古の白石を墓地に送っていたため、エンドフェイズ時には再び深淵の青眼龍を特殊召喚、その効果を使用し高等儀式術およびカオスMAXを手札に揃えるのでした。この局面でボードアドバンテージとハンドアドバンテージの両方を獲得した僕を前に、

 

「そうか、これまでか…」

 

ドローカードを確認しつつ、ボブさんは呟きました。

 

もう、勝利することは叶わず。

 

ボードアドバンテージを獲得できず、また、次のターン以降はドラゴン族の攻撃力が1000上昇することが確定している…いくら戦闘破壊耐性を付与しているとはいえ上から攻撃され続けるは必定、カオスMAXの降臨が確定しているがゆえに守備表示で時を稼ぐことも現実的ではない…これまで懸命に闘ったボブさんですが、ついに敗北を…

 

「認められるかそんなもん!」

 

「オレには未だ…やれることが在るッッッ」

 

「魅せてやるぜ」

 

「これがオレの一本鎗だ!」

 

バトルフェイズに入り真炎竜アルビオンに攻撃を宣言、どうせ倒されるならと僕はアルビオンの復活効果を使用しガンドラロード陣営に太古の白石を押し付けます。メインフェイズ2に移行したボブさんは鬨の声を上げます。

 

「これがオレの切り札だァァァァ」

 

その独特な召喚方法を以て、ついに戦場に降臨するガンドラ-ギガ・レイズ。

 

その攻撃力は5700!

 

 

「5700!?」

 

脅威の攻撃力を

前にした僕らは、その放つ輝きに恍惚としつつ、自らの闘争心が焚きつけられるその瞬間瞬間を確実に実感しつつも、それでも冷静に策を講じます。あの5700を、あの輝きを、ガンドラ-ギガ・レイズを、突破してやりたい!真正面から、堂々と、完膚なきまでに。然し乍ら、このデッキの最大火力理論値6500を出力するには、時間が!圧倒的に足りないことを僕は理解していました。手札は充分に在り、戦力も充分、勝利することは必然、だけれども、あの5700を正面からの突破できない!突破したい。正面から。けれど、突破は叶わない。時間さえあれば。けれどその猶予はない。確実にない。折角築いた盤面が、時間とともに崩壊してしまう、今!ここで勝たなければ、確実に敗北する。突破手段は在る。けれどもそれは…余りにも…

 

嗚呼。

 

正面突破したいなぁ。

 

けれども。

 

僕は青眼の白龍に報いなければ。

 

勝利を掴む。

 

青眼の白龍と一緒に。

 

これまで懸命に闘ったのは、

 

僕だけではない。

 

ボブさんだけではない。

 

カードたちもまた、懸命に闘っている。

 

それに報いなければ、

 

一時の感情に流されて勝利を手放す?

 

それは青眼の白龍の献身を無に帰すに等しい行為。

 

断じて。

 

あってはならない!

 

「行きますよ、ボブさん!」

 

「来るがいい!」

 

「アローヘッド確認!召喚条件は『効果モンスター4体以上』降臨せよ…」

 

「まさか…それは…!」

 

「閉ザサレシ世界ノ冥神!」

 

 

彼女の独特な召喚方法を以てアンヘルを突破、彼女の召喚成功時効果を使用し、ガンドラロード陣営のモンスター効果を全員無効にすることに成功します。これによりガンドラ-ギガ・レイズの攻撃力も0となりました。

 

「行きますよ…!」

 

「来い!」

 

「滅びの!!爆裂・疾風弾!!」

 

結果と原因

今回の決闘では、ひとつひとつの幸運が積み重なった結果、辛くも僕らの勝利という結末を迎えました。先ず、ボブさんのドローがいまひとつ渋かったことが、一番の幸運でした。完全体のアンヘルとディス・パテルが並び立った瞬間に「閉ザサレシ世界ノ冥神で突破するしかない」と回答を弾き出してはいましたが、その具体的な作戦には「ボブさんの盤面がこのまま動かない」という前提がありました。ボブさんの場に両雄が並び立ってから、僕が二度目の烙印融合を発動させるまで、じつは3ターンほど経過しています。本当に幸運でした。

 

また、僕がルベリオンをドローできたことも幸運でした。ルベリオンでサロニールを手札に加えなければ、二度目の烙印融合はなかったでしょう。じつはルベリオンの効果でマグナムートを手札に加えることも考えたのですが、「マグナムートで加えるドラゴン族に現状を突破するモンスターは存在しない」と判断できたこと、そして「当初の予定どおり相手が動けないことに賭ける」覚悟を胸に秘めて一貫性のあるプレイができたことは、今思い返してもナイスな判断だったな、と感じています。

 

自画自賛ですけれども、こういった成功体験は魂に大事に刻んでおくと、後々の決闘に活かされます。

 

🔶 🔶 🔶

 

決闘が終わった後にふたりでお喋りをしたのですが、

 

「シラユキが守備表示であったこと」

 

が今回の決闘に一番影響を与えた要因ではないでしょうか。

 

シラユキが守備表示であったがゆえにキットちゃんで戦闘突破が叶い、その結果、僕は自分のカードを除外することなくサロニールの召喚に成功しています。あの時は墓地にブルーアイズ・ジェットが眠っていたので、シラユキが攻撃表示であったとしてもキットちゃんを自爆特攻させることでブルーアイズ・ジェットを復活、そのままシラユキを戦闘破壊していたのでしょうが、この場合、僕の場のモンスターの数が減っており、戦線に綻びができる結果となります。そうなった場合、僕の戦線は崩壊し、LPが尽きていたかもしれません。危なかった…

 

小さな小さな大事なこと

表示形式をつねに意識してプレイしている決闘者は、世界にどのくらいおられるのでしょう。僕はブルーアイズという比較的火力の高いテーマを使用しているため、とくに理由もないのに攻撃表示で召喚しがちです。今回の決闘、ボブさんの場に両雄が並び立った後でも、とくに意味もなくブルーアイズ・ジェットを攻撃表示で召喚していた所為で、僕のLPはかなり削られていました。ガンドラの攻撃を受けていたら、やはりLPが尽きていたのは僕のほうかもしれません。

 

小さな小さなことではあるのですが、モンスターを場に出すときには表示形式の理由を考えて、適切な召喚をしていきたいと感じました。

 

いかがでしたか?

皆様、ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

お疲れ様でした。

今回はガンドラロードとの熱き決闘の記憶を綴ってみました。1時間を超える激闘、お互いの髄を出し切った素晴らしい決闘でした。学びもあったので満足です。

 

それでは今回はこのあたりで。

 

またお会いできる日を楽しみにしております。