青眼と僕と冒険と

僕とブルーアイズが歩いた軌跡のお裾分け

決意表明

いままで愛用していたデッキを、

 

崩すことに決めました。

 

それにともない、

 

遊戯王を暫くお休みします。

 

🔶 🔶 🔶

 

僕のブルーアイズデッキは、

 

水晶機巧-ハリファイバーにアクセスし、

 

その効果で太古の白石を特殊召喚するところから始まります。

 

そこが、全ての起点です。

 

それを潰されてしまったら?

 

僕のブルーアイズデッキは機能不全に陥ります。

 

なぜハリファイバーなのか。

 

それは、

 

「太古の白石を特殊召喚できるから」

 

墓地を肥やすカードは沢山ありますが、

 

それをドローできなかった場合をケアしたかったのです。

 

ブルーアイズには、青眼の亜白龍という、比較的簡単に特殊召喚できるモンスターがいるため、あとはチューナーを出してしまえば、ハリファイバーにアクセスできます。

 

「先ずはハリファイバーに」

 

それが、僕のブルーアイズでした。

 

それさえ成功すれば、

 

数ターンかけたソリティアコンボで、

 

双穹の騎士 アストラムをリンク召喚し、

 

ブルーアイズとアストラムで戦う、

 

ドラゴンリンクギミックを搭載したブルーアイズデッキ。

 

ドラゴンリンクが全盛期だった時代から使い続け、

 

守護竜やイヴを奪われても、

 

調整を重ね続けた、

 

愛着のあるデッキです。

 

🔶 🔶 🔶

 

とはいえ、

 

ソリティアデッキは、初心者には嫌われるだろうな、

 

と思った僕は、

 

「純型ブルーアイズ」デッキをつくりました。

 

リンク召喚やエクシーズ召喚を一切しない、

 

ブルーアイズカテゴリ関連カードだけで組んだデッキです。

 

このデッキはソリティアをしないので、

 

初心者やファンデッキを大切にしている決闘者と戦うときは、

 

そのデッキを使うようになりました。

 

🔶 🔶 🔶

 

ある日、ひとりの決闘者に会いに行きました。

 

その決闘者は、リンクスで機械天使を使用している決闘者のようでした。

 

実際のカードも所有している、と聞いたので、

 

是非、戦ってみたくなったのです。

 

正直、

 

「手札誘発ガン積みの、メタはってくるタイプなのかもな」

 

と思っていました。

 

そういった手合いとも戦っておかないと。

 

大敗を喫するつもりで会いに行きました。

 

しかし。

 

結果は予想とは大きく違うものとなりました。

 

なんとびっくり。

 

その決闘者は、

 

「カードはストラク!」

 

まさかの遊戯王OCG初心者さんだったのです。

 

開始直後に判明したので、

 

ドラゴンリンクの真髄をみせず、

 

ブルーアイズ単体の力で押し切ったのですが、

 

カードパワーの差は歴然でした。

 

そのとき、

 

「すごいねブルーアイズ!楽しい!!」

 

と笑顔で言ってくれたその人に、

 

「ありがと」

 

といいつつ、

 

「不思議なひとだな」と、感じました。

 

負けても楽しいだなんて。

 

接戦を演じたわけでもなく、

 

ただブルーアイズで行進しただけのその決闘、

 

キミは僕に傷ひとつつけられなかったのに。

 

「楽しい」だなんて。

 

右も左もわからないサイバースを握って、

 

楽しい、か。

 

じゃあ。

 

本当のデッキをあげよう。

 

本気で「楽しかった」って、

 

好きなカードと一緒に戦ったら、

 

もっと楽しくなるよ。

 

「機械天使、組んであげる」

 

気づいたら、そんなことを言っていました。

 

のちに、僕の弟子となる決闘者です。

 

🔶 🔶 🔶

 

「楽しい決闘をしたい」

 

「勝ち負けがどうでもよくなるような、熱い決闘をしたい」

 

僕はつねにそう思っています。

 

なので、

 

弟子にも、そうあってほしい。

 

お互いが楽しく和やかに決闘できるように。

 

機械天使の相棒に、

 

あえて宣告者をチョイスせず、

 

竜姫神サフィラをチョイスしました。

 

封殺はおろか、

 

機械天使以外で妨害行為を一切しない、

 

優しい機械天使をつくりました。

 

🔶 🔶 🔶

 

弟子は、リンクスとOCGのギャップに戸惑いながら、

 

それでも一生懸命、修行をしているようでした。

 

僕も純型ブルーアイズで時々相手をしました。

 

でも、それでも、

 

あくまで練習相手の姿勢を崩さず、

 

ある程度、力をセーブしながら戦いました。

 

🔶 🔶 🔶

 

そして、その日。

 

弟子に機械天使を教えに行ったその日。

 

デッキの動かし方をある程度理解したのを感じた僕は、

 

「本気の決闘をしよう」

 

と、純型ブルーアイズで戦いを挑みました。

 

お互いのデッキパワーが同じくらいなので、

 

純型なら本気を出せるだろうと、

 

そう思ったのです。

 

弟子はみごと、先攻でサフィラを召喚することに成功、

 

盤面を固めます。

 

一方の僕は、

 

盛大な手札事故を起こし、

 

バックを2枚伏せるのみという、

 

「後攻でそれはないだろ」

 

と揶揄されてもしかたのない盤面で、弟子にターンを返しました。

 

弟子はますます展開します。

 

最終的には、

 

  • サフィラ(ATK 4500)
  • サフィラ(ATK 3500)
  • 荼吉尼(ATK 2700)

という、壮大な布陣を完成させました。

 

ですが。

 

僕もブルーアイズ使いのはしくれ。

 

そのバック2枚のみで弟子の猛攻を防ぎ切りました。

 

真の光と、強靭!無敵!最強!を駆使し、

 

数ターンにおよぶ攻防のすえ、

 

その決闘に勝利することができたのですが、

 

はじめて。

 

はじめて弟子を見上げた決闘でした。

 

はじめて、

 

弟子にたいして、

 

「勝ちたい」

 

「負けたくない」

 

本気で、全戦力をぶつけた決闘でした。

 

弟子は「悔しいーーー」なんて歯噛みしつつ、

 

「楽しかった!」と言っていましたが、

 

その決闘は、

 

オレにとっても、

 

特別な戦いとなりました。

 

そして、

 

もうひとつ、感じたことがあったのです。

 

「青眼罠ビート…楽しい」

 

🔶 🔶 🔶

 

ブルーアイズの新規がきましたね。

 

でも、

 

僕の気持ちはずっと、

 

「ドラゴンリンク型でいい」

 

ずっと、そう思っていました。

 

正直、

 

やっぱりブルーアイズよりもドラゴンリンクのほうが強いと、

 

そう思っていたのです。

 

それに、

 

自分に一番馴染んだコンボを、

 

捨てる気にはなれなかったのです。

 

でも、

 

新規の研究をすればするほど、

 

「ブルーアイズだけで戦える」

 

ことを実感します。

 

バウンス、破壊耐性、一斉攻撃。

 

時代に即した、あらたなブルーアイズ。

 

新しい可能性。

 

同じブルーアイズ愛好家と決闘しました。

 

青眼を主軸に罠で構える、罠ビートブルーアイズデッキでした。

 

大量の罠をブルーアイズ・ジェットで守り戦う。

 

その姿の、なんと美しい。

 

決闘のさなか、

 

僕は、その美しさに惹かれながら、

 

罠で構える楽しさを、

 

思い出しました。

 

弟子と本気でぶつかった、

 

あの決闘。

 

ただひたすら、ブルーアイズで戦った、

 

機械天使との決闘。

 

そして、いま。

 

決闘している瞬間。

 

思い出したのです。

 

鮮やかなコンボも結構だが、

 

ただ純粋に、

 

ブルーアイズで戦うその楽しさ。

 

🔶 🔶 🔶

 

僕は、

 

恐れていたのでしょう。

 

変化を。

 

「馴染んでいるから」

 

と、新しい可能性から目を背け、

 

ブルーアイズの自力を見ようともせず、

 

アストラムのほうが強いからと、

 

いままでの気持ちに蓋をして。

 

いまは、

 

ほかのカテゴリー頼らなくても、

 

ブルーアイズは戦える。

 

それを証明する。

 

オレは、みんなが楽しくなる罠を使う。

 

意外性に富んだ、

 

トラップビート・ブルーアイズを、

 

作る。

 

もっと、

 

ブルーアイズを全面に押し立てた、

 

全力のブルーアイズ。

 

ブルーアイズの持ち味を活かし、

 

双方が楽しくなる罠をはり、

 

「さァ、かかってこいよ」

 

そう言えるブルーアイズを作る。

 

勿論、果敢に攻めることも忘れない。

 

だから、

 

いままでのギミックも捨てたりしない。

 

愛着があるのも事実だから。

 

「ブルーアイズで戦う」

 

「いままでの仲間を置いていかない」

 

この2つを両立させる。

 

不可能かもしれない。

 

でも。

 

目指す。

 

進む。

 

オレと、ブルーアイズは、

 

進み続ける。

 

それが、

 

オレたちに相応しい姿だと、

 

本気で思ってるから。

 

だから。

 

崩す。

 

いままで慣れ親しんだギミックに頼らない、

 

新しいブルーアイズを、

 

作る。

 

さァ、ここから始めよう。

 

イチから。

 

いいや、

 

ゼロから!