青眼と僕と冒険と

僕とブルーアイズが歩いた軌跡のお裾分け

ある日の決闘

 

皆様こんにちは。

yoshitakashiです。

 

はじめましての方へ、はじめまして。

当ブログは「青眼の白龍の視点から1枚のカードをみつめる」摩訶不思議なブログとなっておりました。然し乍ら今回もちょっと趣向を変えて…僕と青眼の白龍が戦い抜いた決闘をひとつ語らせていただく所存です。

 

いつも仲良くしてくださる方々へ、本日もお会いできて光栄です。

三寒四温、という言葉どおりの日々が続くか、と思いきや最近めっきり寒いですね。じつはもう3月に入ったのですが、まだまだ地球は2月のようです。体調を崩される方々もおられるかと思います。どうかご自愛くださいますように…

 

さて今回は霊使いお誕生2024に参加した折に繰り広げた激闘を語らせていただきます。対戦カードは…

 

唯青、

~気の狂ったブルーアイズ~

vs

Insect All-Star

 

となっております。皆様どうぞお楽しみください。

 

ここで注意事項がひとつございます。

対戦相手のデッキ【Insect  All-star】ですが、言葉にできないほどの独自性に富んだデッキとなっております。メインデッキは60枚のカードで構築されており、総ての昆虫族テーマの中から一部ずつ、彼に選び抜かれたカード群で構成されています。「昆虫族グッドスタッフデッキ」と一括りにしてしまっても良いのかもしれませんが、「グッドスタッフ」とカテゴリーに当てはめて仕舞うには余りにも動きが緻密で、然し乍ら、そこから繰り出される攻撃はダイナミックであり、そして狡猾です。

過去に一度対戦しましたが敗北、そして此度再戦の機会を得られたのですが、二度見てもその動きの全貌を把握することは不可能でした。つまり僕は彼のデッキを未だ言語化できないのです。

今回、僕の実力不足によって決闘の進行を語るに彼の動きの詳細をここに書き記すことができないため、過程ではなく要所の結果を点々と書き記すこととさせていただきます。ご了承ください。

 

今回は目次を作らせていただきました。

目次をタップあるいはクリックすると、その箇所に飛べるようになっております。まとまった時間がなくとも問題ありませんので、皆様どうぞ慌てずにご覧ください。

 

 

2枚のカードを

後ろにセットしたのみで、彼の最初の行動は終了しました。彼の後を追う僕は赫の聖女カルテシアを攻撃の主軸に据えることを決意します。彼女の効果を使用しブルーアイズ・タイラント・ドラゴンを融合召喚することに成功した僕はバトルフェイズへの移行を宣言します。罠の効果を受けないブルーアイズ・タイラントでいち早く彼のLPにダメージを与え、次のターンに決着をつけることを意識した、防御よりも攻撃を意識したプレイングです。

然し乍らカルテシアの攻撃を宣言した瞬間、彼の伏せカードが発動します。それはデッキからフィールド魔法を発動するカード、メタバースでした。これが成立したことによりG・ボールパークが発動、その効果を巧みに扱いブルーアイズ・タイラントは破壊されるのでした。

この時点で既に僕はブルーアイズの進化究極完全体であるディープアイズ・ホワイト・ドラゴンを手札に引き込んでいました。タイラントが破壊された瞬間、即座にディープアイズを戦場に送り出し3000のバーンダメージを与えることに成功、タイラントの攻撃力3400をその身に宿し追撃、彼のLPを残り1200まで削り取るに至ります。

 

融合の素材として

墓地に送っておいた太古の白石をエンドフェイズに使用する計画でしたが、騎甲虫スティンギー・ランスの奇襲を受けたためにその計画は阻止されます。これにより補給線を絶たれ、手札は白き霊竜が1枚のみ、場にはカルテシアとディープアイズの2体と、次の彼の猛攻を受けることを想定するならば、やや不安が残る陣形となりました。

 

続く彼のターン、手札が揃ったことにより漸く彼の作戦行動が展開されます。然し乍ら僕のディープアイズを突破することができなかった彼は、モンスターを複数体並べて迎撃態勢を整えたのみに止まりました。その最中、カルテシアと白き霊竜を融合させて赫焉竜グランギニョルを融合召喚することに成功したのですが、その効果を起爆することなくターンを返されます。ここで一気に攻めて残りLPを削り取りたい…引いたカードは烙印融合でした。

 

「これが真の青眼遣いの引きだ!」

 

烙印融合を発動させる僕に彼は手札から増殖するGを発動、牽制を図ります。

然し乍らこの局面で増殖するGによる静止を甘んじて受け入れることを是としなかった僕は連続融合召喚を多用、烙印竜アルビオンを起点とし、氷剣竜ミラジェイドまでの融合召喚を成立させます。

大型モンスターを数体展開させることに成功した僕は墓地に存在する深淵の青眼龍の効果を起動させ、ディープアイズ、アルビオン、ミラジェイドの攻撃力を1000アップさせてバトルフェイズへの移行を宣言、初撃を烙印竜アルビオンに命じました。その瞬間、彼のG・ボールパークが発動、結果ミラジェイドが撃破されてしまいます。が、先刻グランギニョルを融合召喚した際に僕はブルーアイズ・ジェットを墓地に送っており、この破壊をトリガーにブルーアイズ・ジェットが墓地から復活、追撃を加えると同時にG・ボールパークを彼の手札にバウンスさせることに成功します。

エンドフェイズにミラジェイドが臥した時に遺した効果がさく裂、同時に烙印融合の素材に墓地へ送っておいた太古の白石の効果を使用し深淵の青眼龍を特殊召喚、その効果で儀式魔法カオス・フォームとブルーアイズ・カオス・MAXを手札に加えターンを終了しました。この時点で僕が構えた妨害はグランギニョルのみであり、彼の動きを封じるにはやや層が薄いように感じられました。然し乍ら、僕のモンスター群は皆攻守ともに3000以上であり、ブルーアイズ・ジェットが存在しているためにジェット以外のカードは破壊効果を免れる状態となっており、その陣形は堅牢なものとなりました。

 

先刻

彼が発動した増殖するGの効果で手札の質が向上したこともあって、漸く彼のデッキがその本領を発揮します。こちらもグランギニョルの効果で赫聖の妖騎士を特殊召喚し応戦するもEXを使用しない展開で盤面を整え、大騎甲虫インヴィンシブル・アトラスが姿を現します。

 

 

赫聖の妖騎士の効果を起動しインヴィンシブル・アトラスを無力化、自陣のモンスター全員の攻撃力を500アップさせ、これを以てディープアイズ・ホワイト・ドラゴンの攻撃力は4900となりました。我ながら美しい…決闘を他所に惚けているところに彼がひとつ、

 

「一番高い攻撃力をもつモンスターは誰ですか?」

 

「ディープアイズの4900です」

 

「次点は誰ですか?」

 

「アルビオンの4000です」

 

「ふむ…なるほど」

 

「?」

 

「いえね、これほどの盤面と向き合えることが嬉しくて」

 

「それはそれは…突破できそうですか?」

 

「突破は…どうでしょうか…けれど、」

 

彼は不敵な笑みを浮かべ、

 

そして続けます。

 

「LPを0にすることはできます!」

 

彼の作戦行動は淀みなく続き、繰り出されたモンスターはNo.2蚊学忍者シャドー・モスキートでした。その過程で烙印竜アルビオンには既に幻覚カウンターが撃ち込まれており、そして彼の攻撃可能モンスターは3体以上となっておりました。

彼の攻撃を妨害する術をもたない僕は2度の攻撃を受け、敗北するのでした。

 

彼との繋がりは

僕が開催させていただいた第2回 ラグナロックオフ会に彼がご参加くださったことがきっかけです。その時に一度、同じ対戦カードで決闘をする機会があったのですが、その時は僕が烙印カードで戦線を構築し、そして彼がその総てを躱し僕のLPを0にする結末を迎えました。僕の場に召喚されたブルーアイズモンスターはブルーアイズ・ジェットただ一体のみという、「ブルーアイズデッキとは?」と問わざるを得ない結果となりました。

 

初めてお会いして、そして敗北したその時から、僕は「なぜ負けたのか」ではなく、「どうしたらもっとブルーアイズらしく闘えるか」を考えました。考え抜きました。ドラゴン・目覚めの旋律を採用してみたり、竜の渓谷を採用してみたり…結果、今回の決闘ではブルーアイズらしい盤面が構築できたと感じています。対戦後、この経緯を彼に伝えてみると、

 

「素晴らしい盤面だった」

 

「yoshitakashiさんのLPを0にすることはできたけど、ディープアイズには指一本触れることができなかった」

 

「ブルーアイズは大きかった」

 

と、嬉しいお言葉を頂戴しました。はぁ、ここまで頑張った甲斐があったな、と、僕はほっと胸を撫で下ろすのでした。

 

勝利すること

たしかに重要なことです。然し乍ら、コンセプトデザインの強いデッキだと、「相手のLPを0にすること」よりも重要なことが在ると思うのです。実際、僕は今回の決闘、負けはしましたが、嬉しいお言葉を頂けたので満足です。

 

このマインドを強要する気持ちは微塵もございませんが、世界の何処かには、僕のような決闘者も存在するのだ、と、ほんのり憶えていただけたら幸いです。

 

それでは、今回はこのあたりで。

またお会いしましょう!