皆様こんにちは。
はじめましての方へ、
ようこそお越しくださいました。当ブログは「青眼の白龍の視点から1枚のカードをみつめる」というコンセプトとなっております…
が。
今回は僕の青眼の白龍デッキの紹介記事となっております。
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いつも仲良くしてくださっている方々、本日もお会いできて光栄に存じます。
今回は「僕の青眼の白龍デッキについて語る」という名目で、自分語りをするつもりです。
よろしければどうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
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それでは、はじめましての方も、いつもお世話をしてくださる方々も、心ゆくまでご堪能ください。
これが僕と青眼の白龍における、令和時代の髄にございます。
Mein Freund -dust-
このデッキは【白龍烈伝 -GOLD VOLTAGE-】を再構築したものです。
このデッキは「ブルーアイズよりもパワーが高いデッキとの戦闘」を意識してつくりました。それに伴い、1枚で動けないブルーアイズ関連カードの削減を徹底しつつ、「1枚で解決できるカード」を多数採用しました。この点については後ほど綴ります。
これは友から譲り受けた青眼の白龍です。
僕はこのカードに「最上級の楽しみと勝利を献上する」ことを誓い、同時に「お相手してくださる貴方との心からの対話」を実現できるよう構築しました。
「楽しかった」
勝敗の結果はどうあれ、そう言ってもらえることを至上の目的としています。
- Mein Freund -dust-
- デッキパラメーター
- 基本方針
- 基本戦術
- ブルーアイズ
- 烙印
- 深淵の獣
- 赫の聖女カルテシアとクエム
- 柔軟性に富むカードたち
- 意識した誘発
- 想定した妨害の数
- デッキコンセプト
- 最終的に…
- 弱点
- いかがでしたか?
- ラインハルト・フォン・ローエングラム
- デッキテーマソング
- デッキ構築のあれこれ
- デッキ名
デッキパラメーター
基本方針
圧倒的攻撃力と圧倒的物量を以て正面から決戦し、堂々と勝利を奪うことです。
基本戦術
決まったルートはありません。
来た手札で戦います。
烙印や深淵の獣をはじめ、青眼の白龍を支えるメンバーでお相手の戦力を削ぎつつ、ブルーアイズモンスターで一気にLPを奪う戦術を行使することがあれば、逆にブルーアイズモンスターが囮となり、お相手の主力と激突する一方で、ほかのメンバーがリソースの回復につとめ、お相手の戦線に綻びが発生すると同時に正面から大軍を以て占拠制圧する戦術を行使することもあります。
どんな時にどのような戦術を行使するかは、じつは僕にも解っておらず、その時の手札と戦況、そして僕自身の経験則に基づき戦術を決定します。
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と、なんとまぁ行き当たりばったりなデッキになっております。然し、それぞれのテーマにそれぞれ決まった役割を与えております。各テーマが予め決められた役割を全うすることで秩序ある行動をとることができます。
以下に綴ります。
ブルーアイズ
彼女らは「高火力を以て正面から決戦する」ことを至上としています。然し、先攻においては「リソースの回復と防衛」を担うことも多々あります。
詳しく説明いたします。
先攻時は深淵の青眼龍の効果を活かすことを意識するため、その結果を得るために行動します。後述する【烙印】や【赫の聖女カルテシア】と協力することで、それを実現します。
彼女の効果を使い、融合あるいは儀式の準備を整えつつ【ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン】をサーチすることでLPの防衛を図ります。
前述した作戦を行使できずとも、自身がドラゴン族であることを活かし【深淵の獣】と協力することで【天球の聖刻印】になるサブプランも用意されています。
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後攻においては【融合派兵】による青眼の白龍召喚を実行、敵陣突破の第1陣を担います。
【赫の聖女カルテシア】と協力できれば、さらなる追撃も行えます。
烙印
彼らに与えられた役割は「機動力を活かした速攻あるいは防衛」です。
1枚初動になり得る【烙印融合】に素早くアクセスし、早期に【氷剣竜ミラジェイド】を召喚することでその役割を全うします。
また、烙印融合の効果で【太古の白石】を墓地に送ることができれば、エンドフェイズにブルーアイズモンスターを召喚することが可能です。
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【アルバスの落胤】にアクセスできるカードを多く採用したことにより、後攻であってもある程度の突破力が期待できます。
然し、これはあくまで烙印単騎による役割です。手札に【深淵の獣】あるいは【赫の聖女カルテシア】がいる場合は、与えられた役割以上の作戦行動を実行します。
深淵の獣
彼らに与えられた役割は「火力による奇襲および防衛ならびに戦線の維持」です。
彼らはその奇襲性を以て追撃あるいは防衛を行います。また、【深淵の獣ルベリオン】の効果を使うことで【復烙印】を発動、戦線の維持を行います。
戦況次第では【烙印の獣】による徹底した制圧を行います。
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【輝光竜セイファート】は、手札で油を売っている待機しているブルーアイズモンスターをルベリオンに変換できます。また、墓地の除外効果は復烙印発動のトリガーにもなります。
セイファート1枚とブルーアイズモンスターで深淵の獣マグナムートの効果を確定させつつ天球の聖刻印になることが可能です。天球の聖刻印はこのデッキにおいては戦線維持および防衛の要です。
赫の聖女カルテシアとクエム
彼女の役割は「調和」です。
烙印、深淵の獣、そしてブルーアイズ…それぞれのテーマをひとつに纏め、秩序ある作戦行動を展開するために彼女は存在します。
先攻時には【赫焉竜グランギニョル】を召喚することで、ブルーアイズあるいは烙印のサポートを行います。
融合召喚成功時に墓地へ送るカードは以下のとおりです。
- 青眼の白龍
- ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン
- 深淵の獣サロニール
- 真青眼の究極竜
- 烙印竜アルビオン
状況を見ながら落とすカードを決定します。
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カルテシア自身が融合効果を内包しているので、後攻においては【ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン】を融合召喚することでお相手の布陣に大打撃を与えることが可能です。
その後【赫聖の妖騎士】へのシンクロ召喚に繋げます。
このように、カルテシアはこのデッキにおける潤滑油でありながら、智勇のバランスが最もとれた、かけがえのない戦力なのです。
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彼女の役割は「牽制」です。
主にグランギニョルの効果により召喚されます。
烙印竜アルビオンが墓地に送られていれば【烙印の気炎】がセットされているはずなので、これによりクエムの効果を能動的に使うことが可能です。
柔軟性に富むカードたち
テーマごとに掲載された写真をご覧になるうちにお気づきになられた方々もおられるとは思いますが、各テーマに重複するカードが数多く搭載されています。
たとえば【融合派兵】は、
- 青眼の白龍
- カルテシア
- アルバスの落胤
のいずれかにアクセスできます。
【烙印の気炎】も、
- カルテシア
- クエム
- スプリガンズ・キット
- アルバスの落胤
のいずれかにアクセスできます。
【竜の霊廟】および【竜の渓谷】は、
- ブルーアイズ
- 深淵の獣
- 烙印
- カルテシア
の各テーマにおいて重要な役割を果たします。
【竜の交感】および【金満で謙虚な壺】は安定性を向上させるうえで役に立つし、1枚しか入っていないカードは大概なんらかの形でサーチが可能です。
メインデッキの枚数が60枚と大所帯ですが、そのほとんどが柔軟性に富む、あるいはサーチが可能なカードで占められていて、皆様が思われる以上に手札事故の確率は少ないです。
体感で30回に1回くらいです。
僕の決闘頻度は月に10回程度なので、平均3ヶ月に1回事故るくらいの事故率です。
また、今回は特定の条件を満たせば召喚権を使わずに済むカードを多数採用しました。
(例)
- カルテシア
- スプリガンズ・キット
これにより召喚権を囮にする戦術が可能となりました。
ご覧ください。
こちらはデッキ全てで5枚ドローを実施した結果を示したものです。
ご覧のように、各パートにおいて手札事故はなく、そのほとんどが1妨害を突破することが可能であろう手札となっております。
意識した誘発
構築にあたって意識した誘発は以下のとおりです。
- 灰流うらら
- エフェクト・ヴェーラー
- 無限泡影
- 朔夜しぐれ
上記のうち1枚が直撃しても、動き続けられることを目指して構築しました。
増殖するGは手札と相談して妥協点を探します。灰流うららが我がもとに来てくれているならば、彼女の可愛いあんよにて容赦なく踏み潰してもらいます。
ニビルのことは敢えて考慮していません。
烙印融合モンスターは一度召喚してしまえば、たとえ墓地に送られてもエンドフェイズにある程度のリカバリーを行うことが可能だからです。グランギニョルもほぼ同様の理由です。
ブルーアイズモンスターは太古の白石でエンドフェイズに呼び出すので、ニビルはあまり脅威にはならないと考えました。
想定した妨害の数
先攻時には1妨害を、後攻時には2妨害を越えられるよう構築したつもりです。
それ以上は敢えて望みませんでした。
正直、先攻で2妨害当てられても動き続ける、あるいは後攻で3妨害当てられてもコンスタントに動き続けられるデッキがあるとすれば、それは恐らく環境の第一線で戦えると思っています。
「どんな時も強く在りたい」とは思いますが、残念ながら2妨害3妨害を越える余力は青眼の白龍というテーマには有りません。
であれば、持ちうる力の範囲で、持てる力の最大を発揮したい。
考えた結果、先攻であれば1妨害を、後攻であれば2妨害を越えられるように構築しました。これが僕らの精一杯かな、と感じております。
先攻であれば1妨害を、後攻であれば2妨害を越えられるように。
青眼の白龍に限らず、デッキを真面目に構築するうえで僕がつねに心がけていることです。
これ以上望むのは、些か欲が深いといものです。
これ以上を望むのであれば、俗にいう環境デッキを握れば良いとさえ思っています。
デッキコンセプト
冒頭に記述したとおり、このデッキは「ブルーアイズよりもパワーが高いデッキとの戦闘」を視野にいれております。なので真の光などといった「使えれば強い」程度のカードは思い切って削除しています。パワーの高いデッキと戦うときに「使えれば~」などといった状況には持ち込めないからです。ブルーアイズにおいては安定性の向上につながるビンゴマシーンGO!GO!も削除しました。理由は「1枚初動にならないから」です。
また、このデッキはシンクロ召喚を実行する可能性を限りなく0に近いものとしています。なので青眼の精霊龍はほとんど出てきません。理由は「令和の遊戯王において、ブルーアイズ単体のシンクロはさほど強くない」と判断したためです。
シンクロンをはじめとした遊星、ジャックなどの5D’sのテーマに強化が入っているのは事実ですが、ブルーアイズ単体におけるシンクロの強化はまだ来ていません。
それに、基本戦術に烙印を取り入れている以上、そのほとんどが融合を主体に戦っていくこととなります。ゆえに精霊龍が入っている理由は「金満で謙虚な壺のコスト」が主となります。
と、このようなことを申してはいますが、僕は青眼の精霊龍が好きです。
「融合を主体として戦う」ことを決意しながらも未練がましく削除することができなかったのです。
ただ、それだけなのです。
ブルーアイズよりもパワーの高いデッキと戦うことを視野にいれた場合、「使えれば強い」カードよりも「劣勢を挽回できる」カードのほうが貴重だと感じました。
そこで注目したのが、「1枚初動が多く」「突破力も高く」「ドラゴン族サポートを共有できる」烙印だったのです。
然し乍ら烙印を振り回すだけでは、烙印デッキになってしまいます。
ブルーアイズと烙印をつなぎ合わせることが可能なカルテシアをデッキに組み込むことで、烙印でありながらブルーアイズモンスターも活躍することが可能となりました。「烙印も深淵の獣も厄介だけれどブルーアイズを放置できず、なにから攻略すべきかわからない」という状況を作り出すことが、このデッキ最大のコンセプトです。
最終的に…
烙印、深淵の獣、カルテシア、そしてブルーアイズ…
各テーマの持ち味を最大限発揮させながら動き続けることで、最終盤面はご覧のようになります。
圧倒的攻撃力と圧倒的物量が正面から押し寄せる…
この光景を是非ご堪能ください。
弱点
以前は「深淵の青眼龍によるリソースの回復」に重きを置いたデッキでした。そのため、一番の弱点は深淵の青眼龍を無力化されることでした。
然し今回は深淵の青眼龍以外にもリソースの回復や戦線の維持、そしてブルーアイズ以外にも火力による正面突破を実行できる者が数多く存在します。そのため、深淵の青眼龍が無力化されても、ある程度の機能を維持することが可能となっています。
が…
烙印によるリソースの回復は強力ではありますが、「次の攻撃手段は融合に限定される」という枷が発生します。ゆえにこちらの攻め手も限定的なものになります。
深淵の青眼龍にはそのような枷はありません。
やはり深淵の青眼龍を無力化されてしまうと、戦況次第では厳しいものになるでしょう。
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僕個人にも弱点が存在します。
それは「あくまで真の青眼遣いで在ろうとする矜持」です。
このデッキのメインはあくまでブルーアイズです。
そのため、僕自身が無意識にブルーアイズを求めることがあります。深淵の獣や烙印で封殺していれば勝てる…といった状況においても、ブルーアイズモンスターを選択することが多々あります。これは決してお相手を見下したプレイングではなく、あくまで真の青眼遣いで在ろうとする矜持によるものです。
そこにつけ入る隙があるやもしれません。
いかがでしたか?
4800文字を読んでいただいた貴方様には感謝しかございません。
もし少しでも、いいな、と感じていただけたなら、是非僕と一戦交えてみましょう!貴方様に少しでも「ブルーアイズ楽しい!」と感じていただけたなら、僕はこれ以上の喜びはありません。きっと、青眼の白龍も喜ぶことでしょう。
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さて、戦術的観点からの紹介は、ここで終わりとさせていただきます。
ここからは、このデッキにたいする僕の気持ちなどをつらつらと語らせていただきます。よろしければ、この続きも是非ご覧ください。
ラインハルト・フォン・ローエングラム
このデッキのモデルです。
【銀河英雄伝説】に登場するキャラクターです。作中にて「常勝の英雄」「戦争の天才」と謳われる青年です。下級貴族の身分でありながら戦場で武勲を立て続け、20歳という若さにして上級大将に上り詰めました。戦略や謀略の有用性を熟知しつつも、その本質は「戦場で直接勝利を勝ち取る」戦術家で、正道的な勝負を好みます。自身の得意とする戦術を確固たるものにするため、帝国全軍の実権を握ってからは「相手よりも多くの戦力・物量を用意する」ことを怠ることはありませんでした。この用意を怠らなかったからこそ、彼は正道的な戦術をとることができ、結果、常勝の名が廃ることはなく、帝国軍将兵の畏敬の念と忠誠を一身に集めることとなります(しかし好敵手であるヤン・ウェンリーには完勝することが叶いませんでした)。
(銀河英雄伝説DNTではまだ未放映のはずなので多くは語りませんが)回廊の戦いで最後にとったラインハルトの作戦行動はシンプルゆえに最強の戦術であり、僕も青眼の白龍も、この道を往きたいなと考え、このようなデッキ構築となりました。
デッキテーマソング
僕はデッキを作る、もしくはチューニングするときは、その手助けとなる音楽を聴きながら取り掛かるのですが、そのときに聴く音楽のイメージにデッキを合わせに行く方法をとっています。
この楽曲はラインハルトの心情と、そこから引き起こされる行動そして、彼の苦悩と葛藤を見事に歌っています。
自身の過失で盟友キルヒアイスを喪ったラインハルトはこの時期、迷走と苦悩に満ちた精神世界を彷徨うことになります。それでも進み続けることを止められなかったのは、たったひとつの約束と、己が大切に想ってきた存在のためです。
進むことを止められず、そして心が壊れていくことを自覚しながら、それでも「嫌だ」と抗い続ける…「おれの心までは奪わせない」といった旨(僕なりの解釈と意訳です)が歌詞に織り込まれていて、とても素敵な歌です。
その苛烈さから誤解されがち(忘れられがち)ですが、ラインハルトは本来優しい青年です。他人を思いやる心は少しばかり足りませんが、弱者のために立ち上がり尽力する…実力を行使して物事を解決する傾向にある彼ですが、その根幹は「間違ったものを正す」正義心と、「弱い者を護りたい」優しさからくるものと、僕は考えています。
自身の護りたいもののために圧倒的攻撃力を有し、その生涯を終えるまで戦い続けるラインハルトですが、その本質は「みんなが手を取り合えるような」宇宙世界の実現です。
ラインハルトの最期の言葉こそ彼の本質なのでは、と考えています。
その優しさと力強さを表現し尽くした素晴らしい楽曲だな、と感じた僕は、「僕の青眼の白龍でも彼の世界を表現できれば」と思った次第です。
デッキ構築のあれこれ
以前に構築した【白龍烈伝 -GOLD VOLTAGE-】は、その時点では僕と青眼の白龍の髄を詰め込むことに成功した、満足のいくデッキとなっておりました。
然し、ある出来事をきっかけに再構築を余儀なくされます。
2023/04/01より施行された制限改定です。
ここで深淵の獣が大きく規制されることになります。この規制により少なくない損害をうけた青眼の白龍は、穴が空いた4枚を補填すべく奔走しました。
候補は直ぐに見つかりました。然し、たった4枚を入れ替えただけなのに、デッキ全体のバランスが大きく崩れることになったのです。
それほど深淵の獣ルベリオンに頼っていたところが大きかったのです。
深淵の獣ルベリオンによる安定性と戦線維持の両立が果たせなくなったことで、今まで使用できていた「使えれば強かったカード」の使用が厳しくなる現実に直面した僕は、強大な苦悩の渦に飲み込まれることとなります。
予てから「ブルーアイズよりもパワーの高いデッキとの戦闘」を視野にいれて構築していた僕は、強いデッキ、強い決闘者との戦いを繰り返しました。そして、「そもそもブルーアイズを召喚することすら叶わない」シーンも多くなってきました。
真の光、強靭無敵最強、ビンゴマシーン…今まで僕の窮地を幾度となく救ってきたかけがえのないカードたちは、この時代において「そもそも使えないし、使えたところで劣勢を挽回するには至らない」カードに成り下がってしまいました。これらを削除しなくてはならない。最早使えないカードを搭載していても、なんの意味もない。好きだけど使えないカードとともに心中するか、それとも…
導き出した答えは、
「それでも、青眼の白龍に勝利の喜びと、楽しさを」
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とはいえ、やはり今まで好きで使っていたカードを簡単に削除できるはずもなく、延々と苦悩の渦を彷徨うことになった僕を救ったのは、デッキのモデルになったローエングラム候ラインハルトの宿敵である、ヤン・ウェンリーの思想でした。
「どれだけ非現実的な人間でも不老不死を信じたりはしないのに、こと国家となると、それが永遠のものと疑わない阿呆のなんと多いことか」
「宇宙開闢以来、ずっと存続し得た文明や国家なんて存在しない」
永遠などない。
ヤン・ウェンリーには「有形無形に限らず、全ての事々は時代とともに形を変え、やがて消滅する」いわゆる諸行無常の思想が基盤としてあったのです。
彼は弟子であるユリアンに伝えます。
「永遠など存在しないし、時代とともに万事は変化していくもの。これらをきちんと理解していれば、少なくとも、愚か者にはならないだろう」
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この言葉を思い出した僕は、時代が変化したという事実を直視することを決意、今まで愛用してきたブルーアイズ関連カードを極限まで削除するに踏み切り、空いた枠に1枚初動になり得る烙印カードを積極的に採用し、その後は微調整を重ね、そうしてこのデッキレシピに至りました。
ラインハルトの在り方を踏襲しつつも、ヤン・ウェンリーの思想を取り入れて…
いま、これこそが令和時代を走り続ける青眼の白龍だと、ここに宣言します。
デッキ名
盟友キルヒアイスを喪ったラインハルトが彼の墓碑に刻んだ言葉は、
”Mein Freund”
「我が友」
と、簡潔を極めました。
僕にとっての盟友は青眼の白龍と、そして深淵の青眼龍です。
「これからもよろしく」
このひと言を贈りたくて、キルヒアイスに贈られた言葉を拝借した次第です。
僕の青眼の白龍に贈る名前は、
"Mein Freund -dust-"
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8500文字の大長編となってしまいました。
ここまでお付き合いくださった皆様に感謝いたします。
よろしければ是非一戦いかがですか??
僕も青眼の白龍も、皆様とお会いできる日を楽しみにしております。