青眼と僕と冒険と

僕とブルーアイズが歩いた軌跡のお裾分け

過去と決意

高橋和希先生、

 

遊戯王を生み出していただき、

 

ありがとうございます。

 

本当に、

 

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

「他者との繋がりが

自我の基盤だった時代など、とうの昔に終わっている」

 

アニメPSYCHO-PASS第1期、

 

槙島聖護の台詞です。

 

僕は、

 

これを聞いたとき、

 

まだ学生の身でありながら、

 

凄く、すとんと、

 

納得した心持ちになりました。

 

それまで僕は、

 

凄く苦しかったのでした。

 

僕は僕の自己を、きちんと認識できなかったのです。

 

「他者との繋がりが自我の基盤だった時代は、もう終わっているのか。だから、他者とどれだけ繋がっても、もう自我を、自己を認識することに、なんの意味もないのか」

 

であれば、

 

自己を認識できない僕は、

 

異端ではない。

 

そう思えたのでした。

 

そうして大人になり、

 

社会人となりました。

 

僕は、社会の歯車のひとつでしかなく、

 

そして僕は誰かの代わりで、

 

そして誰かが僕の代わりでした。

 

僕は、

 

僕の代わりが幾らでもいるこの事実を、

 

受け入れつつも、

 

じわりじわりと苦しんだのでした。

 

「唯一がほしい」

 

「僕は誰にとっての唯一になれる?」

 

遊戯王を

始めたきっかけは、

 

とても悲しいものでした。

 

正直興味のない読者様が殆どだと思うので、

 

昔、僕に何があったかは、

 

もうここではお話いたしません。

 

興味がある読者様だけ、

 

こちらにおいでください。

 

https://yoshitakashi.hatenablog.jp/entry/2021/01/01/192319

 

ただ、深淵の青眼龍と出逢えたことで、

 

僕の真の遊戯王人生は始まったのでした。

 

僕にとっての唯一が、

 

見つかった瞬間でもありました。

 

Twitterを通じて

沢山の決闘者と出会えました。

 

沢山の友人ができました。

 

浪漫溢れるアンティークデッキの使い手。

 

殺意溢れるE・HEROの使い手。

 

コロナが蔓延してしまった所為もありますが、

 

遠方の方々とも繋がる機会ができました。

 

徳島、愛知、山梨などなど、

 

遠征したい都道府県がどれだけ増えたことでしょう。

 

「リモートなんかじゃ足りねェ、夜通しカードで語り明かしたい」

 

なんて笑いながら、リモートした日々が懐かしい。

 

深淵の青眼龍を活かすデッキを作りたくて、

 

ずうっと深淵の青眼龍への偏愛をツイートしまくった結果、

 

「ブルーアイズのひと」

 

と認識され始めたときは、

 

もう本当に嬉しくて。

 

実は家に帰る途中、スキップしながら帰ったのですよ。

 

色んな経験をしました。

 

もちろん、

 

楽しかった記憶ばかりではありませんでした。

 

なんとか色んなレベルの人たちと遊びたくて、

 

CS常連さんに戦いを挑んでは惨敗したり、

 

悔しくて吐きそうなりながらブルーアイズの研究をして、誘発の研究をして、環境の勉強をして、

 

そうしてリベンジを果たせたとき、

 

実は泣きそうになったし、

 

こないだなんて、

 

魔術師つかいの友人からLINEで、

 

「よしさんならランキング出たらパパっと優勝しそうやけどな〜」

 

って言われたとき、

 

運転中だったのですが、嬉しくてそのまま電柱に激突しそうになりました普通に危なかったです。

 

ながら運転やめましょうね。

 

僕にとって、

遊戯王とは、

 

”唯一を実感できる拠り所”

 

です。

 

深淵の青眼龍と一緒に決闘していると、

 

唯一を実感できる。

 

「他者との繋がりが自我の基盤だった時代など、とうの昔に終わっている」

 

この台詞に、今の僕は、

 

「そうかもしれない。けれど、人はまだ、終わっていない」

 

と応えます。

 

僕はたしかに、

 

今でも誰かの代わりであり、

 

誰かが僕の代わりです。

 

けれど、

 

僕は、深淵の青眼龍といる限り、

 

僕の自己は消えない。

 

まだ、まだ生きていられる。

 

深淵の青眼龍と一緒に誰かと決闘しているとき、

 

そこに他者との繋がりが生まれる。

 

槙島聖護は、ついに自分が孤独であることを否定しませんでしたが、

 

僕は、僕が孤独であるとは、

 

もう思いません。

 

僕が挫けたとき、

 

助けてくれる仲間がいる。

 

そんな仲間に出会えたのは、

 

遊戯王のおかげです。

 

高橋和希先生の、おかげです。

 

自分の生命の残りは

あとどのくらいでしょうか。

 

知床遊覧船の沈没からはじまり、

 

阿部元総理が凶弾に倒れ、

 

人の生命は、

 

こうも簡単に尽きる、

 

そんな時代です。

 

今も昔も、

 

人はすぐに死ぬ。

 

僕も、

 

次の瞬間には死ぬかもしれない。

 

だからこそ、

 

後悔のないように生きたい。

 

僕は、

 

限りあるこの生命、

 

僕の唯一を実感できる、

 

遊戯王を、

 

深淵の青眼龍を、

 

愛しながら、

 

これからも前を向いて、

 

生きようと思います。

 

辛いこと、

 

楽しいこと、

 

全部全部かかえて、

 

どんな瞬間が最期だとしても、

 

笑って迎えられるように、

 

悔いのないように、

 

大事に大事に、

 

生きたいと思います。

 

……なんてごちゃごちゃ言ったけど、

 

四の五の理屈はいらねェんだよ、

 

さァ、

 

準備はいいか?ブルーアイズ!!