青眼と僕と冒険と

僕とブルーアイズが歩いた軌跡のお裾分け

第六章

ディープアイズを使うことを念頭においたデッキを作るために、先ず決めたことは「カオスMAXを使わない」ということでした。

カオスMAX以外の切り札となると、『真青眼の究極竜』が候補に挙がります。

とはいえ融合軸にするのも何か違う…
それだとカオスMAXデッキと同じ感じがするし…
融合は「ひとつの選択先」として置いておくだけにして、もっと青眼の白龍で遊んでみたかったのです。

テーマは「普通の青眼の白龍デッキ」にしたかったのです。

そうするとディープアイズの能力も活かせるし。

でも青眼の白龍だけでデッキを組むことは不可能かな…

そうだ。

ドラゴン族にしよう。

可能な限りドラゴンで統一しよう。

とはいえ融合軸でもない青眼の白龍って何ができるんだろう。

考えながら古本市場のショーケースを眺めてた時に閃きがひとつ。

 

エクシーズ召喚。

 

ある日、とあるモンスターを見つけます。

No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン』

このモンスターはお手軽に墓地肥やしができる、まさにドラゴン族のために生まれたモンスターです。そしてこの効果を上手く利用できるカードが青眼の白龍カテゴリーにあることを、当時の私は既に知っていました。

 『光の導き』

墓地のブルーアイズモンスターの数だけ攻撃できる装備魔法です。

このふたつを主軸にした青眼の白龍デッキを思いつきます。

豊富なエクシーズを使いつつダークマターで墓地を肥やし、そして光の導きで畳みかける…決まれば強い動きでしたがスピードが速いというわけでもなく、決闘を長く楽しむことができました。そしてディープアイズもまた、ダークマターのお陰で活躍する機会も増えました。どことなく彼女は嬉しそうでした。

 

しかし別れは突然です。

2019年の年始めと同時に、ダークマター・ドラゴンは禁止カードに指定されてしまいます。これによりデッキギミックの中核を失い、デッキの再構築を余儀なくされました。

ハリファイバーを使ったギミックも考えたのですが、当時はシングルで1500円を超えるものがほとんどであり、安易に買える値段ではなかったのです。

結局、青眼の白龍で安定したカテゴリーは『儀式青眼』でした。

戦いながらディープアイズデッキを構築すればよかったのですが、中途半端なデッキを披露したくなかった私は、またディープアイズから離れていきました。この時から儀式青眼でも素直に勝てなくなってきたこともあり、私は儀式青眼だけを使うようになります。いつのまにかディープアイズは押し入れの中。